緊張を強いられる職場だから、夜勤がある職場だから、なにより医療の職場だから、生理の苦痛に顔をしかめながら働くのを変えましょう。身体に大きな負担を強いる夜勤の時にこそ、生理休暇が行使できる体制をどうするのかが課題です。
【挺身隊】 |
生理日の苦痛を86%の女性が訴え、69%は薬を飲みながら仕事をしている。これが、県立病院の女性職員の実態(2000年 女性の権利アンケート)です。 戦時中でさえ、深夜や長時間労働を伴う挺身隊の強制労働に女性を就労させる場合、生理中の場合には特別の考慮を払うべきである、とされていました。戦後制定された労働基準法では、「生理休暇」を女性労働者の権利として掲げました。しかし、県立病院で取得できるようになったのは、女性が権利意識を身につけるようになった1958年からでした。 1958年、規約改正をして青年部と同時に婦人部を結成。1955年から、 支部での婦人部結成や婦人部指導者研修会を重ねる中での結成でした。 「権利とは何か」「生理休暇はなぜ取らなければならないか」という学習を重ね、 最初は婦人部の役員が生理休暇を取る担当になって、 普及に努めました。県立病院で最初に生理休暇を取った女性役員は、 「その日は、 朝から布団をかぶって寝ていた」と話しています。また、別の役員は、 「寄宿舎で休んでいたら、院長と婦長が来て、熱を計られたんです。そしたら『アッ、7度あるな、風邪だ、 風邪だ』と言って、そのまま出て行ったんですが、 どこを見られるのかと思って 、 とても怖かったんです。すぐに組合に言って抗議してもらいました」と振り返ってます。 |