2004年月11日 (第1732号 )
縮小反対の43,324人の思いを込め
藤原議長に請願書を提出
各会派の4県議が紹介議員、同席
 「県立病院の充実・強化を求める岩手県連絡会」では、これまで取り組んできた病棟縮小・無床診療所化に反対する署名を添え、「基本プランを抜本的に見直し、機能強化・充実を求める請願」を、三月一一日、県議会議長に提出しました。
 これまでに集まった署名は、全県各支部の奮闘、他団体、労働組合、組合員OB、市民などの協力で、四三、三二四筆になり、藤原県議会議長の前に積み上げられました。紹介議員には、阿部敏雄県議(民主)、小野寺研一県議(自民)、小原宣良県議(社民)、斉藤信県議(共産)の四人で、いずれも請願提出に同席しました。
 県民の命と健康に関する請願であり、県民の関心も高いことから、マスコミも多数取材。一五日には医療局の予算審議があり、請願は一八日の常任委員会で審議される予定です。引き続き、地元選出県議への要請などをやりきりましょう。

給食委託阻止の先頭に 働きがいを大事に、産別一体で
県医労連が給食委託で学習会


 県内の労働組合がある病院でも、患者給食の「委託」が進められる中、自らが先頭に立って、「委託」に反対していこうと、県医労連「病院給食委託反対学習決起集会」が、三月四日(木)、国保会館を会場に開催され、県内各地から三四人が参加しました。
 学習会には、日本医労連から岡野中執が駆けつけ、「病院給食をめぐる情勢と私たちの対応」について講演。直営の良さを病院内外にもっとアピールしていくこと、一つの労働組合だけでなく、県医労連、日本医労連も含めた大きな構えでたたかいを進めていくことなどが強調されました。
 続いて、給食対策委員会の春山事務局長が、県内の「委託」実態、たたかいの方向を提起。続いて、「四月から委託が拡大される」(医大職組)、「盛付けだけの委託から、さらに人員が削減され、朝食が全面委託にされた」(全医労)、「ここ一〇数年、退職者の補充の新採用がない。臨時職員は半年で辞める人もいて、不安定だ」(北上済生会)などの実態が報告されました。
 自らの働きがいを大事にし、委託させないたたかいの先頭に立つことを確認し、集会を終えました。

希望実現の一方で
  主任発令で病院間で格差
 病棟縮小などの方針決定の関係で、昨年より遅れる、などとされていた人事異動の内示が、昨年よりも早い一〇日に実施されました。知事部局関係(リハセン含む)を除く、六〇三人が対象で、昨年より一九人多くなっています。
 ヒアリングを前後して、各支部での交渉を強め、意向確認後にも撤回、追加など、本人と支部役員の連携で事務局長交渉を実施。支部交渉を受けて、本部でも職員課長交渉を行いました。異動希望の達成率は、四七・四%となっています。
 専門職の主任発令は、これまで問題を指摘してきた看護科で、発令数が七一人(昨年は八五人)と減らされ、宮古病院で一人など異常なものとなっています。
 リハセン支部を含む知事部局の内示は一二日の午後に予定され、新採用者の配置も含め、さらに各支部での交渉を強めることが必要です。

イラク戦争1年・世界反戦デー
平和を願う市民のつどい

3月20日(土)10:30〜12:30
岩手県民会館 大ホールで集会、その後デモ行進

講演 ジャーナリスト 江 川 紹 子 さん
「イラクからの報告〜戦時下の生活と恐怖〜」

 戦闘がまだ続いているイラクへ、ついに自衛隊が派遣され、毎日のイラクからのニュースを見る目が変わったのではないでしょうか。憲法9条はどうなるのか、日本人が殺されたり、日本人がイラク人を殺すことがニュースになることはないだろうか、と。
 平和のために、何かしていますか。今年も、3月20日がめぐってきます。今年の3月20日は、世界の平和を願う人々と、平和のための行動に参加しませんか。県内では、盛岡など数カ所で集会等が開催されます。

平和への思いをひとつに
3・8国際婦人デー岩手県集会
 三月八日、二〇〇四年国際婦人デー岩手県集会が、盛岡市総合福祉センターで開かれ、約百人が参加しました。
 この日は、毎年、世界各国で、平和と男女平等のためにさまざまな取り組みが行われていますが、岩手県集会では、平和について考える集いとなりました。
 主催者・来賓あいさつに続いて、イラクで人道支援活動を行ってきた、「アラブのこどもとなかよくする会」の西村陽子さんが、「本当のイラク〜現地からの最新リポート」と題して、マスコミでは報道されない現地の様子を映像を使って講演。アメリカが使用した劣化ウラン弾に被爆した戦車をこどもたちが遊びにつかっていたり、市街地に劣化ウラン弾が転がっているなど、日常的に放射能汚染の危険が潜んでいることが話されました。
 西村さんは、小児ガン・白血病の治療薬をイラク・バクダッドの小児病院へ運ぶ活動を行うと同時に、日本とイラクの学校の交流活動も行っています。その中で、イラク人教師から「『平和になりますように』と言うなら、なぜイラクに軍隊を送ってくるのか」「日本は平和憲法を持っている国。五〇年も戦争しなかったのに、今、なぜイラクに軍隊を送ってきたのか」と言われたことを語り、派兵では何も解決しないことを強調しました。
 最後に集会は、『イラク派兵の中止・撤退を求める特別決議』を採択しました。 


イラク派兵、憲法改悪許さない運動を
憲法会議、いわて労連などが学習会
 憲法改悪を許さない運動を、県内でも広く取り組もうと、憲法会議、いわて労連、自由法曹団、革新懇の四団体が呼びかけた学習交流会が三月六日に国保会館を会場に開催され、県内各地から約五〇人が参加しました。基調講演は全国革新懇から四位弁護士が来盛。憲法改悪を阻止する、国民過半数の反対を組織するという大きな課題が提起されました。


医労連青年部
拡大青年委員会を
 三月六日、盛岡市「上田公民館」にて開催され、協議事項では、八月に福島県にて開催される「みちのくアクト」成功に向け、財政活動に取り組むことなどを確認。「プレアクト岩手」については、日程を六月五〜六日とし、陸前高田市のオートキャンプ場を第一候補としました。
 職場交流では、「医師、看護師不足が深刻。募集しても来ない(花北、一関労組」「正規職員の退職後補充が臨時職員だ(医療生協労組)」「病棟削減、診療所化される(県医労)」など、大変な実態が次々と出されました。

誰もが参加できる企画
スキー、温泉、ハーブと盛り沢山
〜青年部中部ブロック交流会in田沢湖〜
 二月七〜八日、中部ブロック交流会として、田沢湖スキー場へ行って来ました。大型バスを借りて・・・とはりきってみたものの、事前の連絡がうまくできず満杯とはなりませんでしたが、北上・花巻・遠野の三支部から十三人が参加し、田沢湖スキー場&乳頭温泉を満喫してきました。
 七日は朝七時に北上を出発し、秋田到着後は、スキーグループとハーブ体験グループに分かれそれぞれ楽しみました。翌日は、スキーと温泉のグループに分かれるというツアー内容でした。スキー場は雪のため多少視界が悪かったのですが、新雪が積もり気持ちよく滑ることができました。
 いままでのツアーでは「スキーをしないから参加しない」との声が多かったので、今回は青年部役員を中心に「スキーをしない人も参加できる企画」を考えました。これからも、行事の内容を工夫することによって、誰もが参加できる企画を考えていきたいと思います。  
 本部青年部委員


● お互いを 「課長」と呼び合う 部下・上司(新人事)

● 人生の 最期はここでと 筆に込め(老いた母)

● 比べるな 人の命と 草競馬(ハルウララ)


 「誤りを正すのに、遅すぎるということはない」、「過ちてこれを改めざる、これを過ちという」。はっきり誤っていると分かっても、直そうとしない、そんな姿勢が、岩手県政には見られます。一体、どこを向いて仕事をしているのか、と叫びたくなります▼県議会の一般質問で、共産党斉藤県議は、県財政を破綻の縁に追いやった、無駄なダム工事問題を取り上げました。「北本内ダムは、当初建設費が420億円、見直したら606億円になると言うのでダム建設は中止。河川改修を行ったら、事業費はわずか2億円であります」▼梁川ダムは、利水の必要性が全くないのに「多目的ダム」として工事を続行。津付ダムは、治水だけのダム建設に見直したものの334億円と267億円から実に67億円も増大。いろんな評価制度を導入しても、結局、ダム工事は聖域です▼知事が知事なら、医療局長も医療局長です。「実施計画」見直しの要請を受けても、返す言葉は判で押したようにすげないもの。一体どこを向いて仕事をしているのかと言いたい。不採算地区からの撤退で何の県営医療か。結論先にありきではなく、虚心坦懐に、住民の声に耳を傾けて欲しいものです。